イエスを愛する心は、イエスへの愛を全世界に宣べ伝えようと燃えている⋅⋅⋅⋅⋅⋅
「カナン」の外国支部には、イエスの愛を分かち合い、隔たっていた人々の間に橋を掛かけるという、良い機会が与えられています。ナチス時代、わたしたちドイツ人は、神の選ばれた民であるユダヤ人に対し、深い傷を負わせてしまいました。それゆえ、初めにシスターたちが出向いた国は、イスラエルでした。以来、イスラエルにおいて、祖国に帰還して来たホロコースト生存者に対する奉仕は、すでに半世紀以上続いています。
神の存在を認めないこの暗闇の時代には、神の愛の御国が具体化する場所が必要とされています。悔い改めから生まれる喜びに満ちた人生は、愛の御国を目に見える形で現わすものです。
外国支部に派遣されているシスターの証し
シスター・ウリエーラ(アメリカ出身、オーストラリア支部)
オーストラリアへの派遣を知った時、わたしはまるで世界の果てまで行くような感じがしました。けれども、主は「地の果てにまで、わたしの証人となる」(使徒言行録1・8)と言われたのではなかったでしょうか?
シスター・アンゲリーナ(スウェーデン出身、ノルウェー支部)
ノルウェーの支部は、グリーンランドやフェロー諸島を含めて北欧の国々に使えています。日々の悔い改めと和解の生活は、自分自身から始めるべきです。ここノルウェーの支部の四人のシスターは、それぞれ、ノルウェー・デンマーク・スウェーデン・カナダ出身ですが、まず自分たちからそれを実践していきたい、と願っています。
シスター・レギーネ(デンマーク出身、ノルウェー支部)
人との出会いであれ、共同体の生活の中であれ、初めて遭遇する事態すべてにおいて、父なる神があらかじめ計画してくださったことを知るのは本当に心強いことです。神はその日、その日のためにすべての必要をも備えてくださるから。
シスター・アドラ(アメリカ出身、ブラジル支部)
ブラジル人はとても明るく、神に対して素直に心を開いています。しかし、しばらく暮らしてみると、ブラジルの複雑で痛ましい歴史について知るようになりました。先住民が虐げられたこと、またユダヤ人が迫害を受けたことなどです。
シスター・クリスティーネ(スイス出身、スイス支部)
わたしたちの共同体の創設者マザー・バジレアは、ここスイスにおいて、神から特別な使命を受けました。それは、創造主なる神がたたえられるようにと、景色が美しい所に賛美のプレートを設置すること、また二つのチャペルを建てることでした。この使命に加わらせていただいて、母国スイスについて以前より深く知り、しかもその最も美しい面を知るようになったのは、素晴らしい恵みです。
シスター・アントーニア(ドイツ出身、パラグアイ支部)
ここに派遣されて、奉仕できるのを大変うれしく思っています。確かにパラグアイは貧しい国で、苦しい過去を引きずっています。しかし、豊かな未来がある国なのです。なぜなら、人口に若い人が占める割合が高く、また、神の愛を宣べ伝える機会がたくさんあるからです。
シスター・ディアデーマ(ニュージーランド出身、オーストラリア支部)
一年間の弟子訓練プログラムに参加する若者たちと聖書を学ぶことは大きなチャレンジになっています。参加者の中には、複雑な家庭で育った若者もいます。
シスター・シュテラ(ドイツ出身、スイス支部)
神にスイスへ遣わされた当初、創造主なる神に対するわたしの愛は、まだ小さいものでした。しかし、ここスイスで、山々や森、湖などの壮大な自然界のただ中で、そのすべての造り主である方を賛美し礼拝することが、わたしにとって本当の喜びとなりました。何と素晴らしい使命!
シスター・エリシャ(アイルランド出身、アメリカ支部)、シスター・ダニエーラ(ドイツ出身、同支部)
アメリカは多くの文化と言語をもつ多民族社会ですが、ここアリゾナ州のフェニックスで、それぞれの環境の違う人々がこの「カナン」の祈りの園を訪ねて、イエス様との祈りの交わりを求めているのは、大変うれしいことです。街で出会う人々であれ、刑務所の囚人たちであれ、軍人でさえ、多くの人が神の御言葉に対して心を開いていることに驚かされています。多くのアメリカ人の温かな心で惜しみなくなされる助けのお陰で、わたしたちはこうして与えられている伝道の機会を十分に活用できているのです。
シスター・プニーナ(フィンランド出身、フィンランド支部)
わたしは2012年から、フィンランドにある小さな支部「湖の国のカナン」で働いています。わたしのイスラエルのための祈りと同じように、母国のための祈りも、イエス様にあって「捕らわれ人には自由を、貧しい人に良い知らせを、打ち砕かれた心にいやしを」というものです(イザヤ書61・1章参照)。